佐藤 忠雄 Tadao Sato
木板に木目を生かして日本の渓流魚を絵画で表現
日本の身近な自然の情景がテーマ。ヤマメやイワナなどの日本に生息する魚達、水辺に集う鳥、昆虫や花などをモチーフにしています。
近年は「木彩」と名付けた、木板に直接描く手法を発表、 多くの方々の注目を集め、話題となっています。
佐藤氏は、10年前に偶然立ち寄った様々な木材を販売する店で、面白い木目の一枚の板を目にとめます。木目そのものが、渓流を流れる清らかな水面のゆらめきやきらめきに酷似していることに気が付き、板の上に数匹のヤマメを精密に描くと水中で生き生きと泳ぐヤマメの姿をリアルに表現することができました。
「木彩画」は、渓流の水の清々しさ、透明感、きらめきが見事に表現されており、その中を泳ぐ魚達はとても美しく、生き生きと描かれ、
見るものの心を癒してくれます。美しい流れの中で、魚達が安心して泳ぎ、産卵して子孫を残していく。
生命の営み、本来の自然の姿がふたたびよみがえることを願いながら佐藤氏は描き続けます。