狼　林：絵画

　大きな翼と鉤爪展Q＆A　

　Q１　どんな作家活動を　
されていますか？　
生きものたちが好き、
絵を描くことが好きだから、
生物画家の道を歩んできた。
博物標本画や図鑑画・生態画などの　
写実画を生業としてきたが、
現在では絵本・広告・壁画や、
幼少時よりの夢であった　
日本画の制作にまで　
活動範囲を拡げつつある。

　Q２　 猛禽のどんなところが　
お好きですか？　　
生物ピラミッドの頂点に君臨し、
種に関わらず総じて個体数が少なく、
時期と場所によっては　
めったに遭遇・観察を許さぬ　
希少性により、運任せ・天任せの　
偶然性に委ねざるを得ぬ、
博打的取材傾向を私に強いる　
身勝手さが大好き。

Q３　お好きな猛禽を教えて下さい。
夜の闇を支配するがごとく、
わずかばかりの微音・微光を　
逃すことなく捕食動体を感知し、
己は羽音をも消し去り狩猟し、
英知・知性の神とも　
崇められるフクロウ類。
特にアイヌの方がコタンクロなど　
カムイの称号を与えし　
シマフクロウは　
その象徴的存在であり大好き。

　Q４　猛禽ファンの皆様へ　
一言メッセージをお願いします。
20歳より取材主義を指針に　
自然生物全般を描き続けてきました。
早いもので今年画業40周年を　
迎えることができました。
クライアントをはじめ　
コレクターの皆々様の　
おかげであります。
感謝の限りであります。
これから、さらなる精進をかさね　
努力してゆきます故、
どうぞ今後ともよろしく　
お願い申し上げます。